近況とことば

 

最近の私の近況。1ヶ月研修でお世話になった東京の教室から埼玉の教室に拠点が移って、仕事の質が変わって戸惑っている。新しい教室には馴染めそうにない。馴染めない場所でも円滑なコミュニケーションができるほど器用でもないので、職場でのやりとりがうまくできずにちぐはぐに返してしまう。ちぐはぐな関係しか築けない自分に嫌気がさして自分を責めまくったけれど、立ち止まってよく考えれば迎合したくないっていう自分の意思も関係しているのかもしれなかった。自分のせいにしなくてもやっぱりストレスは溜まるので発散の仕方を試行錯誤したのだけど、このご時世プラス最近の我が家の経済状況では時間もお金も捻出できず出来る範囲で対応するのが難しかったので、諦めて抗不安薬に頼りながら生活した。「人間失格や」とか「殺してくれ」とか最近夫に愚痴ることが減ったので、やっぱり苦しかったんだと思う。

2日前に再就職手当が入ったり立替してたお金の分がどっと舞い込んできたので、ストレス対処の幅が増えていきそうな兆しが見えてきた。不確定なお金を当てにしないでできる最低限の生活をしてきたので、口座にお金が増えてクソほど安心して、今まで心置きなく買えなかったレギュラーメンバーじゃない旬のお野菜をいっぱい買った。66円で買えるクソ安い8枚切りの食パンに砂糖をかけて食べることがここ数ヶ月の食におけるストレスの捌け口だったので、お野菜をたらふく食べたら満足感がすごかった。今月から少しずつ、食に限らずお金をかけたストレス対処をしていって、抗不安薬をフェードしていけたらいいなって思っている。あとはあわよくば、何かうまくいかないことがあった時に、自分の人格否定と切り離した対処が少しずつできていけますようにと思う。

 

あと最近ファミリーサポートのボランティアを始めたりしている。子どもと関わるのは基本的に楽しい。先生とは呼ばれず一緒に遊んだり、ユーチューブの面白い動画を紹介してもらったり、一緒に散歩したりしている。基本一人で支援が完結するので、共通認識のためのコミュニケーションや擦り合わせがないのも楽だ。仕事の合間のいい息抜きになってくれているし、継続でちょくちょくお願いしたいですって方が何人かいらっしゃってありがたい。私こそありがとうございますと思いながら毎回依頼を受けている。

 

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数ヶ月前から友だちと離れて暮らすようになった。仲良くなってからはずっと会おうと思えばいつでも会える距離にいた彼女が、人生の転機を迎えて関西に行ってしまった。それまで彼女とは少なくても1ヶ月に1回は毎月会っていて、その度にたくさんお話をした。

私は相手に伝わるような言葉を使うのがそんなに得意じゃない。昔から「こころだけは誰にも明け渡さないぞ」と意識して生きてきて、自分のこころを出さずに会話する方法を探して、そうやって生きてきたら誰かに伝えるために言葉を練るのが本当に苦手になってしまった。自分と対話することばはたくさん持っているのに、他人と対話するための言葉のレパートリーが少ないまま生きてきてしまって、それに今少し悩んでいる。彼女はことばを練らずにぶつけても会話することができる数少ない人だったから、会って話す機会がなくなってちょっと困っちゃった。以前彼女と、私たちがこうやって会っているのは「娯楽」じゃなくて「生活」の範囲だよね、と話しをしたのだけど、それは本当にそうだったんだと思う。友だちの一人として決断は応援しているけれど、それとは別でやっぱり寂しいし、彼女のいない生活に慣れるのにも時間がかかってしまうと思う。

こないだ彼女から連絡がきたとき、彼女との会話の中で「一人前」とか「依存」ってことばが出てきて、独り立ちするってどういうことだろうと電話を切ったあとにぼんやり考えた。自分の彼女の思う一人前って、自分で完結できる(とか、管理できるとか、責任を持てる)パーセンテージを増やしていくことなのかもしれない。もしそうだとしたら彼女が元気になったら多分一人前に勝手に近づいていくんじゃないかなと思っているし、100%を達成しておしまいになるものじゃなくて、流動的なものなんだとも思う。自分を何%持たないといけないってノルマなんて人生のどこにもないんだから、何かに縛られずに自分のちょうどいいところを見つけて欲しい。

 

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昨日着古してしまったお気に入りのシャツに数ヶ月ぶりに袖を通したら、急に「あ、もう夏は終わったんだ」って気分になった。夏の終わりを間近に感じてからフジファブリック若者のすべてを聴いて準備していたのに、きゅうんと切なくなった。先週の日曜日に買ったたくさんの夏野菜が夏のかけらのようで、使い切るのを躊躇して冷凍しようかと思ったけどやめた。しおしおになりかけた赤ピーマンをグラタンにして食べたら先週よりもあまくて、そうだよなあ、あまくなっちまうよなあと思ったけれどとってもおいしかった。もう少ししたらお気に入りのMA1を着て秋をはじめようと思う。